ユーザの気持ちを取り入れたデザインとは?

岩城洋平
名前
岩城洋平
肩書き
Designer
所属
twotone
URL
http://www.twotone.jp/
twitter.com/@yohei_iwaki
デザイナーである岩城さんですが、何時ぐらいからデザインをされてらっしゃいますでしょうか?
元々はテレビ番組向けの3D/2Dのアニメーションを制作する仕事をしていたのですが、それが22歳頃からです。
TV CG関係でのお仕事がきっかけなんですね。
そうです。当時は大学在学中でもあり、研究室経由でお仕事をさせていただいていたりしました。 その後、僕単独でお仕事をいただくようになり、なし崩し的にフリーランスとして仕事を始めました。
Webにシフトしてきた経緯(理由)は何でしょうか?
早くからフリーランスという形態でお仕事をさせていただいていたこともあり、仕事をさせていただいている中で プロデューサーやディレクターといった方々から小規模ながらもWEBのデザインの仕事もいただくようになっていきました。 当然テレビ向けのグラフィックとは違うデザインを必要とするので、当時は夜な夜な勉強して、なんとかこなしていたかんじです。
TV と Web の違いはどのあたりにあるとお考えでしょうか?
一つは見るモチベーションが挙げられます。テレビはなんとなくつけているなかでの「見る」という体験に なることが多く、WEBは自らクリックして「見る」という体験になるので、予め何らかを期待されて見始められる、 という点では大きく違うと思います。 また、CMの場合は15秒や30秒と言った「フレーム」が決まっているので、視聴者もある程度我慢してくれる。 面白くないけど15秒経ったら次のCMになるので、という点も特徴として大きなものだと思います。 一方WEBではユーザが操作しない限りはそこから抜け出せないので、「期待していなかったもの」や 「不快だと感じるもの」はすぐ離脱されてしまう。 そういったことから、変な驚きを与えず、なるべくユーザにまっすぐ向かい合いたい、という事をWEBを作る上で 心がけています。
ユーザにまっすぐ向きあうデザインとはどのようなものでしょうか?
参考までに実践の中の作品でご紹介いただけますか?
BEAMSのWeddingアイテムを紹介するマイクロサイトでは、カタログとしての機能をWEBとしてどう昇華するか、を考えました。 アイテムをただ何点か写真を並べたりするのではなく、撮り方を工夫し、ユーザのドラッグ操作によって見る角度や、 ピント、光の角度などを変えて楽しんでいただくという見せ方を取り入れました。 実際の店舗などでも僕らはいろんな角度から見たり、光の角度を変えたりすると思いますが、 そんな自然の動作をWEBにも取り入れた、ということになります。 ユーザ自らの操作で見る角度を変えるということで、”より深い体験”を提供し、それによって本来あるべき姿での 商品の閲覧、という行動に近づけたいと考えました。
指輪 指輪を手に取っているかのように、光の当て方を変えてユーザーが見たい思う表現している
大きくなる、360°見えるなどの技術や手法は良く使われていますが、CGでなく実際に撮影したものでの演出で、ユーザーが見たいところ・感じたいところを表現されているというのはとっても参考になりました。
この作品で他にもこだわられている部分はありますか?
結婚式を検討されている女性の中では、結婚関係の雑誌やカタログなどから、自分の気に入ったページを 切り抜いたりして自分のスクラップを作る、という方がいらっしゃると良く聞くのですが、 やはり親や結婚相手などに「これが欲しいんだけど」というプレゼンがあるのだとおもいます。 そのためにこのサイトでは、「ほしいものリスト」という機能をつけています。 これは購入したいアイテムに個数を入力していくことで、簡易的なお見積書を作成していただける機能です。 また、これは単なるお見積書ではなく、PDFにすることで1ページ目に見積書と、その後アイテムそれぞれの 紹介ページを自動で書きだすようにしています。1ページに1アイテム、大きな写真と紹介文を載せることで、 購入を検討している方にとってより良いプレゼンテーションツールとなるように、と思っております。
ほしいものリストスクラップPDF
結婚式って生涯でとっても大切なセレモニーのひとつなのでひとつ1つを思い出にしたいヒトや、 紙に書き出される事で進行が進む易いというのは良くあるので、 利用者にとってはとっても便利でステキなサイトだと思います。
最後に、岩城さんにとってのデザインとは一言でなんでしょうか?
僕にとってのデザインというのは、という大層なことではないですが、自分の関わったものによって、 ひとりでも多くの人が「幸せ」だったり、「嬉しさ」だったり、良い方向での感情を持ってもらいたい、 と思っています。

インタビュアーからひとこと

”ユーザー視点”と頭では理解していてもいざ自分の仕事に置き換わった時には言葉としてだけ存在している事も多く、 元Business Architectsのデザイナーとしても活躍され、大規模なプロジェクトを成功させている 経験則やデザイン力で、言葉だけでないユーザー視点の作品にとても感銘を受けました。

質問コーナー

  • アルコールは週にどこくらいたしなみますか?
  • 最近はアルコールが翌日に響くようになってきたので、呑んでも週1とかにしています。でも呑むのは大好きですよ!
  • 犬と猫はどちらが好きですか?
  • 断然犬です。大型犬の成犬に萌えまくります。仔犬も可愛いんだけど成犬の可愛さといったら!ああ!!もう!!!!!
  • デザイナーでなければどんな職業につきたかったですか?
  • デザイナーと別の何かで迷ったことはないので、この職業以外でというのは難しいですね。しいて挙げるとすれば、なにか作る行為自体が好きなので、そういった職業には間違いないです。作って、お客さんの反応がすぐ見えるという点では、調理師という仕事は興味深く思っています。
  • 人生最高!と思った(思う)瞬間はいつですか?
  • アガったりサガッたりが激しい気性なので、楽しく笑っているときはいつも俺の人生最高なんて思っちゃいます。そのぶん反対も凄いですけど(笑)

次のご紹介者

浦正(ウラタダシ)さん